
懐古園の取材を終えて駅に戻ったら、駅前の案内板に「ハンバーガー」の文字が!
小諸でそば……じゃなく、あえてのハンバーガー。これが大正解だったんです。
これは、取材の帰り道にふらりと出会ってしまった、小諸の小さな“宝物”のようなお店のお話です。
その日は、小諸城址・懐古園での取材を終えて、駅へと戻ってきたところでした。ふと目に留まったのが、駅前に立つ案内板。動物園の100周年を知らせる看板の隣に、駅周辺のおすすめスポットがずらりと並んでいて、そのなかに“ハンバーガー屋さん”の文字を見つけたんです。
信州といえば——やっぱり“そば”。でも、だからこそ、ちょっと裏切ってみたくなりませんか?「今日はあえてハンバーガーにしよう!」。お店は駅から歩いてわずか30秒というご近所さん。そうと決まれば話は早くて、取材仲間とそろって向かったのが、「LacBlanc(ラ ブラン)GRILL&BURGER」さんでした。
結論から言うと——味も、空間も、店主さんの人柄も、すべてが愛おしい、素敵なお店でした。突然うかがったのに、店舗の撮影も記事の掲載も快く許可してくださって。予定にもなかった偶然の出会いだったのに、気づけばすっかり心を掴まれていたんです。今日はそのときの感動を、そのままお裾分けさせてくださいね。
扉を開けた瞬間、心を掴まれた空間



一歩足を踏み入れて、思わず「わぁ」と声がもれました。インダストリアル(工業的)なデザインと、あたたかみのある木目のインテリアが見事に調和していて、まるでニューヨークのブルックリンに迷い込んだみたい。小諸ののどかな景色のなかに、こんな洗練された空間があるなんて——うれしい“裏切り”でした。
でも、不思議なんです。おしゃれで都会的なのに、ちっともかたくるしくない。初めて来たのに、なぜかホッとする。そんなあたたかい空気が、店内にやわらかく流れていました。デートで訪れるのもよし、一人でふらっと入って静かに過ごすのもよし。きっと、どんな時間も心地よく包んでくれる場所です。
「記事書いていいよ!」——店主さんの温かさにきゅんとした
そして、このお店の魅力をもう一段ぐっと深くしているのが、店主さんの人柄です。突然ふらっと入ってきたわたしに、店主さんはとても気さくに接してくださって。「記事に書いてもいいですか?」とおそるおそる尋ねると、「いいよ!」と笑顔で快く。その温かさに、初対面なのにすっかり心がほどけてしまいました。
そして、運命のひと口。忘れられないハンバーガー
さて、いよいよ主役の登場です。今回いただいたのはアボカドチーズバーガー。運ばれてきた瞬間の堂々としたビジュアルに、期待で胸が高鳴ります。
アボカド・チーズ・パティが手をつないでいる

大きな口を開けて、いざひと口。まず感じたのは、バンズのカリッとした食感と、ゴマの香ばしさ。表面を香ばしくトーストしたゴマたっぷりのバンズは、ふわふわで、それだけでもおいしいと思えるほど。この最初のひと噛みで、もう「あ、これは間違いないやつだ」と確信しました。
そして続くのが、思わずうなってしまったアボカド・チーズ・パティの一体感。とろりとしたアボカド、コクのあるチーズ、肉々しくジューシーなパティ。そのどれか一つが強すぎることもなく、お互いがお互いを邪魔しない。まるでみんなが手をつないでいるみたいに仲良く調和していて、どれ一つ欠けても、この味は完成しない——そんな絶妙なバランスなんです。
そして、噛むほどに伝わってくるのが、パティそのものの力強さ。まるでステーキを食べているような、ずっしりとした“肉々しさ”で、ひと口ごとにお肉の旨みがじゅわっとあふれてきます。これはお肉好きにはたまりません。
これだけのボリュームと厚みがあるのに、お肉はちっともギトギトしていなくて、後味はむしろあっさり。だから気づけば最後までペロッと食べきれてしまうんです。食べごたえと食べやすさが両立した、思わず笑顔になるおいしさでした。なかにはさまれたレタスのシャキシャキ感も格別で、みずみずしい歯ざわりが、濃厚なパティと見事に調和していました。
そして、このおいしさを陰で支えているのが自家製の特製ソース。コク深い味わいがお肉の旨みをきりっと引き締めてくれて、素材のおいしさをまっすぐ引き立てます。すべてが手をつないだあの一体感は、このソースあってこそ。忘れられないひと皿でした。
付け合わせまで隙なし。ポテトと“最強”ピクルス


感動はバーガーだけにとどまりません。添えられたくし形の皮付きウェッジポテトが、これまた最高で。サクッ、ほろっとした食感に、お店オリジナルの「ポテトスパイス」がしっかり絡んでいて、コクと旨みで手が止まらなくなるおいしさ。お肉だけじゃない、これも立派な主役級でした。
そして、ぜひ味わってほしいのがピクルス。これがもう、最強の一言。バーガーの合間につまめば口の中がさっぱりリセットされて、最後までおいしく食べ進められます。脇役なんてとんでもない、しっかり存在感を放っていました。
また会いに行きたい。最新情報は店主さんのSNSで
偶然たどり着いたお店で、こんなにも心を満たしてもらえるなんて。空間も、店主さんの人柄も、そしてハンバーガーも。そのどれもが愛おしくて、帰り道にはもう「また来たいな」と思っていました。じつは今回は食べきれなかったけれど、パンケーキや地元向けのラーメンも気になって仕方ありません。お酒の種類も豊富だそうなので、次は夜にゆっくり訪れてみたいな、なんて。
細かい営業日や最新のメニューは、店主さんが素敵に更新しているInstagram(@lacblanc.39)をぜひのぞいてみてください。あなたもきっと、このお店と店主さんのファンになるはずです。
小諸駅から歩いてすぐ。もしこの近くを通ることがあったら、ぜひ扉を開けてみてくださいね。わたしがそうだったように、きっと素敵な出会いが待っていますよ。