小諸城址・懐古園の入口にある三の門。徳川家達筆の「懐古園」の扁額が掲げられた、堂々とした木造の門

懐古園って桜のイメージだけど、お城としてはどんなところなんだろう?

実はとっても珍しい“穴城”で、重要文化財の門や戦国の石垣が残る本格的な城址なんですよ

小諸城址・懐古園(かいこえん)は、「日本100名城」「日本さくら名所100選」にも選ばれた小諸のシンボルです。桜や紅葉の名所として知られていますが、じつは城下町より低い場所に築かれた全国的にも珍しい“穴城”。今回の【懐古園さんぽ①】では、重要文化財の門や苔むす石垣など、お城としての見どころをめぐります。

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城下町より“低い”お城?めずらしい「穴城」

ふつうお城といえば、町を見下ろす高い場所に建つもの。でも小諸城は、城下町よりも低い谷あいに築かれた「穴城(あなじろ)」という、全国的にもとても珍しいつくりなんです。

千曲川の断崖と深い谷を天然の堀として利用した、まさに地形を生かしたお城。園内を歩いていくと、だんだん下っていく不思議な感覚を味わえますよ。

入口の「三の門」は国の重要文化財

懐古園の入口で出迎えてくれるのが、堂々とした「三の門(さんのもん)」。国の重要文化財に指定されている、由緒ある門です。

門の上に掲げられた「懐古園」の扁額(へんがく)は、徳川宗家16代・徳川家達(いえさと)の筆によるもの。くぐる前に、ぜひ見上げてみてくださいね。ちなみに、小諸城のもう一つの門「大手門」も国の重要文化財。こちらは線路をはさんだ反対側にあります。

苔むす石垣と石段に、戦国の名残

懐古園の苔むした石段と、自然石を積み上げた野面積みの石垣。新緑の枝垂れがかかる

園内を歩くと、自然の石をそのまま積み上げた「野面積み(のづらづみ)」の石垣があちこちに残っています。苔むした石段や石垣は、長い時間が積み重なった証。新緑の季節は、緑と石のコントラストがとくにきれいです。

懐古園内に残る、苔むした野面積みの石垣と新緑の木々

石垣のそばには「二の丸跡(にのまるあと)」の案内も。ここは、関ヶ原の戦いのころ、上田合戦の際に徳川秀忠の本陣が置かれた場所と伝えられています。何気ない石段にも、歴史のドラマが隠れているんですね。

懐古園の「二の丸跡」の案内板と、その奥へ続く石段

園内には二の丸跡のほかにも、「南の丸跡(みなみのまるあと)」や「お駕籠台跡(おかごだいあと)」など、当時の曲輪(くるわ)の名残を示す案内が点在しています。石垣をたどりながら、当時の暮らしを想像してみるのも楽しいですよ。

懐古園内の「南の丸跡」の案内板と、苔むした石垣・石段

南の丸ってどんな場所?
南の丸には、武器庫(武器を保管する場所)などが置かれていたと伝えられています。また、二の門周辺の防御にも関わる、お城を守る大切な曲輪(くるわ)だったそうですよ。

懐古園内の「お駕籠台跡」の案内板と野面積みの石垣

お駕籠台跡(おかごだいあと)ってなに?
その名の通り、お殿様や身分の高い人が乗ってきた「駕籠(かご)」を降りる場所だったと考えられています。お城に着いた偉い方が、ここで駕籠から降りたんですね。

🏯 北の丸ってどんな場所?
園内にはもうひとつ「北の丸跡」もあります。北の丸には、城主の隠居所や重臣たちの建物、倉庫・管理施設などがあったと考えられています。

山本勘助ゆかりの「鏡石」

懐古園内の「鏡石」。表面がなめらかな大きな石と、由来を記した案内板

園内の見どころのひとつが、この「鏡石(かがみいし)」。表面がつるりとなめらかな大きな石で、軍師・山本勘助が顔を映す鏡として愛用したと伝えられています。

真偽はさておき、戦国の名軍師の名前が出てくると、なんだかロマンを感じますよね。案内板を読みながら、当時に思いをはせてみてください。

懐古園の基本情報

懐古園の入口にある「入園券うりば」。赤い看板と券売機、料金表が並ぶ
懐古園の券売所の窓口で入園券を購入する様子

園内に入るには入園券が必要です。券売所は入口の手前にあり、「入園券うりば」の看板が目印。窓口や券売機で、共通券・散策券を購入できますよ

場所長野県小諸市丁311(小諸城址 懐古園)
入園料共通券:大人500円/中学生以下200円
散策券:大人300円/中学生以下100円
開園時間9:00〜17:00(動物園・美術館など園内施設は時間が異なります)
休園日12月〜3月中旬の水曜・年末年始(時期により異なる)
アクセスJR・しなの鉄道「小諸駅」から徒歩約3分
駐車場懐古園有料駐車場あり

料金や開園時間は変わることがあります。お出かけ前に、小諸市・懐古園の公式サイトで最新の情報をご確認くださいね。

まとめ

桜のイメージが強い懐古園ですが、こうして歩いてみると、重要文化財の三の門や、苔むす石垣、戦国ゆかりの逸話など、「お城」としての見どころがたくさん。小諸駅から徒歩3分なので、ふらりと立ち寄れるのもうれしいところです。

次回の【懐古園さんぽ②】は、園内の「懐古神社」とかわいいおみくじをめぐります。運だめしのお楽しみ、どうぞお楽しみに

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